借金の元本を減らせる『個人再生』やり方と条件まとめ

個人再生

借金を減らしたい! 

 

けど、自宅や車を差し押さえられたくないから、自己破産は出来ない…

そんな人にオススメなのが、個人再生手続きです。

個人再生とは、任意整理手続きの一つで、借金の元本を合法的に減らせる便利な仕組みです。

100万円以上の借金がある場合、個人再生をすれば借金を半分以下に減らす事が出来ます。

今回は、そんな個人再生の仕組みと条件について、分かりやすく紹介します。




個人再生を行うための条件

個人再生を行うためには、下記の条件を満たさなければいけません。

  • 借金総額が100万円以上であること
  • 借金総額が5000万以下であること
  • 継続的な収入があること

重要なのは3点目です。

無職・専業主婦・生活保護の方ですと、個人再生は出来ません。

フリーターや派遣社員の方であれば問題ありません。正規・非正規に関わらず、現在働いており定期収入がある事が条件になります。

もちろん自営業や農家、フリーランスでも収入があれば問題ありません。

個人再生で借金はいくら減らせるのか?

個人再生の手続きをすると、今抱えている借金の総額に応じて、借金を最大80%減らす事が出来ます。

どれくらい減らせるかは、下記の『最低弁済額』の表を見て下さい。

・最低弁済額

① 借金総額 100万円~500万円以下→ 100万円

② 借金総額 500万円~1,500万円以下→ 債務額の5分の1

③ 借金総額 1,500万円~3,000万円以下→ 300万円

④ 借金総額 3,000万円~5,000万円以下→ 債務額の10分の1

例:借金400万で個人再生をした場合

例えば、借金が全て合計で400万ある方は表の①に該当するので、個人再生によって借金を100万円まで減らす事が出来ます。

借金の元本が300万も減額されるので、返済が一気に楽になりますね。

例2:借金1000万で個人再生をした場合

借金1000万の方であれば、5分の1に借金を減らせるので

計算式:1000万÷5 = 200万

個人再生をすることで、800万円も借金を減らす事が出来ます。

率にすると80%オフです。

自己破産すれば100%チャラですが、個人再生でも借金を80%カット出来るので、非常に便利な制度ですね。

 

このように、個人再生は一気に借金の元本を減らせる合法的な手段なのです。

ただし、自動車やバイク、マイホームなど評価額20万以上の資産がある場合は、減額の幅が小さくなってしまいます。

あくまで上記の表は『資産を1つも持っていない状態』のケースだと考えて下さい。

個人再生の弱点として、最低弁済額よりも評価額が高い資産(高級車や新車など)があると、そちらが返済額の基準になってしまうというルールがあります。

実際に、評価額が高い自動車『ホンダN-BOX』を持っている人が個人再生を申請したケースを見てみましょう。

例:借金400万で個人再生。けどマイカーのN-BOXを残したいケース

例えば購入1年目のN-BOX(ローン完済住み:売却すると130万円)を所有する人が、借金400万で個人再生を申し込んだケースを見てみましょう。

借金400万であれば、表の①に該当するので、借金は100万円に減ります。

やった!借金の元本が100万円に減ったし、N-BOXも差し押さえられないぞ♪

なんて都合の良い話はございません。

評価額130万のホンダN-BOXを保有していた場合、返すべき借金は100万ではなく『130万』になってしまいます。

ホンダN-BOXの評価額の方が表にある減額値より高いと、そちらが優先されてしまうのです。

くま
くま

高価な資産(マイカー)持ってるんだから、個人再生する前に、それを売って借金返せ!

という話ですね。

特にN-BOXなどの売却相場が高い人気車種は、評価額が高く、借金減額の足かせになってしまいます。

これが評価額20万円の軽トラであれば、減額後の100万より安いので問題ありません。

また購入から5年ほど経っていれば、減価償却によって車の評価額は低くなるので問題ありません。

要するに、個人再生では

減額後の借金よりも高価な資産を持っていたら、借金の減額率が減りますよ

というルールがあるのです。

個人再生はあくまで借金返済に困った人向けの救済処置なので『資産を残しつつ借金を減らす』といったズルは出来ないようになっています。

車の所有者が別人(妻や両親、兄弟など)であれば問題ありません。

自動車ローンが残っている場合は要注意

なお、上記の例は自動車ローンを完済済みという前提での話です。

自動車ローンが残っている場合は、車を差し押さられる可能性があるので、別の対策を考える必要があります。

詳しくは下記の記事にてどうぞ。

・個人再生で車を残す方法と条件。ポイントは自動車ローンの有無

個人再生ならマイホームを差し押さえられない!

個人再生には『住宅ローン特則』という制度があり、住宅を差し押さえられる事なく、借金を減らす事が可能です。

自己破産の場合、すべての財産を差し押さえられてしまうので、当然マイホームも競売にかけられてしまいます。

しかし、個人再生であれば差し押さえられる事なく、住宅はそのまま保有出来ます。

住宅ローンは減額せず、それ以外の借金のみ減額するという、マイホームを取られたくない人にとって都合の良い選択肢がえらべるのです。

例:住宅ローン3000万、カードローン400万のケース

住宅ローン:3000万(30年固定金利)

カードローン:400万

この条件で個人再生を申し込むと、下記のようになります。

住宅ローン:3000万(30年固定金利)

カードローン(個人再生後):100万(400万から100万に減額)

住宅ローンはそのままに、カードローンの借金を75%減額する事が出来ました。

特約を使えば、住宅部分を「別枠」にすることで家の差し押さえを回避出来るのです。

なぜ住宅ローンだけ特別扱いなのかというと、家を差し押さえられると生命の危機に陥るからです。

法律によって『居住の権利』は強く守られており、個人再生であれば合法的に家の差し押さえを防ぐことが出来るのです。

自己破産の場合は、さすがに競売にかけられるのでムリです。

また、

住宅ローンの元本も減らしたい…

という要望もムリな話なので諦めて下さい。

マイホームの評価額に要注意

ただし、住宅ローンよりも住宅の評価額が高い場合、借金減額の幅が小さくなる可能性があります。

住宅に関しても、先程のN-BOXの例と一緒で

くま
くま

換金できる資産があるのに借金を減らすなゴラァ!

というルールがあるのです。

具体的に説明すると

住宅ローンの金額<マイホームの評価額

この条件に当てはまる人は要注意です。

例えば、借金400万で個人再生を申し込み借金を100万円に減らしたい男性。

彼のマイホームと住宅ローンが、下記のような状態だった場合、どうなると思いますか?

住宅ローンの残り:3000万

マイホームの評価額:3300万

この場合、マイホームを売却したら差し引き300万残るよね、という計算が適応されます。

そして返すべき借金は100万ではなく『300万』という高い方が適応されてしまうのです。

借金400万を100万円に減らせると思ったのに、300万にしか出来ないのかよ!

そうなんです。

マイホームの評価額より、住宅ローンの方が低いケースを『アンダーローン』と呼び、個人再生をする上では不利になってしまうのです。

マイホーム評価額>住宅ローン:アンダーローン

いわゆる「家を売ったら、住宅ローンを払ってもお釣りが来る」状態ですね。

頭金を多く支払っていたり、地価が上がっている地区にマイホームを建てた方は注意が必要です。

一方、マイホームの評価額より住宅ローンの残り金額が多い場合は『オーバーローン』となり、資産とは見なされないので問題ありません。

マイホーム評価額<住宅ローン:オーバーローン

地方の一戸建てであれば、大抵は評価額の方が低めに出るので安心して下さい。

いずれにせよ、借金は減額出来ますが、マイホームの評価額によっては個人再生そのものが出来ない可能性もあるので、必ず専門家に相談しましょう。

個人再生をするとブラックリストに載る

残念ながら、個人再生をすると個人信用情報機関に事故情報が残ります。

いわゆる『ブラックリスト入り』ですね。

ブラックリストに載ると、約5年間、クレジットカードやキャッシング、ローンを利用できなくなります。

信用情報に傷がつくのは、どの債務整理をするにしても同じなので諦めて下さい。

個人再生はギャンブルが理由の借金でもOK

個人再生は自己破産に比べて、マイホームやマイカーを残しつつ借金を減らせる…というメリットがあります。

もう1つ、自己破産と違う点は『個人再生はギャンブルが原因の借金でも減額可能』という点です。

自己破産の場合、ギャンブルによる借金ですと「免責不許可事由」に引っかかり、借金をチャラに出来ない可能性があります。

しかし、個人再生であれば借金の理由を問われないので、ギャンブルによる借金でも問題ありません。

借金減額後は3年で完済がルール

こうして見ると、個人再生は借金を一気に減らせる便利な手法ですが、当然、減額後はしっかり残りの借金を返済していかなければいけません。

まず個人再生をするにあたって、返済計画(公式には再生計画と呼ぶ)を建てます。

概ね3年~5年で返済出来るようなプランを建てて、それにそって遅延することなく完済を目指さなければいけません。

もしも返済の遅延が続いたり、返済をバックレてしまった場合は

『再生計画の取り消し』

という処置が取られる可能性があります。

再生計画の取り消しとは、簡単に言うと

『減額が取り消され、借金の元本が元に戻ってしまう処置』です。

くま
くま

借金を減額してやったのに、また返済出来ないのか。もう許さんゾ。全額返せやゴラァ!

という債権者の怒りの鉄槌です。

当然ですが、こうなってしまうと個人再生の手続きもパア。

大抵の人は、そのまま自己破産します。

せっかく自己破産を回避できたのに、全部パアだ!

なんて事にならないよう、注意しましょう。

個人再生をする以上、借金の返済は滞りなく行わなければいけません。

「借金を簡単に減らせる」という事に間違いはないのですが、その後は真面目に返済しなければ自己破産まっしぐらです。

個人再生後は、しっかり気を引き締めて生活をしましょう。

病気やリストラ等で、どうしても返済が難しくなった場合は『再生計画の延長』の申込みをしましょう。

詳しくはこちらで解説しています。

・個人再生後に返済期間の延長をする方法。リストラや病気なら可能です

まとめ:個人再生で借金を減らして完済を目指そう!

まとめると、個人再生は

・借金最大80%オフ

・マイホームや自家用車を残せる

・ギャンブルによる借金でもOK

といった点がメリットですね。

いくら借金を減らせるかは、資産の評価額など複雑な計算を行う必要がありますので、まずは専門家に相談してみましょう。

個人再生に強い弁護士事務所は「東京ロータス法律事務所」です。

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