こんにちは。パチスロが好きすぎて貴重な学生生活の全てを棒に振ってしまった男、ミッツです。
パチスロで失ったものは数知れず…
「お金が無い。けどパチスロだけは止められない!」
「パチスロで失った金は、パチスロでかえさなくちゃ」
あなたは、上記のようなパチスロ脳になった事はありませんか?
僕がはじめてパチスロと出会ったのは、高校生の時です。
何の気なしに友人といった初めてのパチンコ屋で、軍資金5千円が7万円に変わるという大勝利を体験をしてしまった僕は、一瞬でパチスロが好きになりました。
いわゆるビギナーズラックの罠ってやつです。
パチスロにハマってしまった皆さんも、ハマった理由は儲けた経験が元になっているのではないでしょうか?
案の定、大学生になってからもドップリとパチスロの魅力に取り憑かれ、僕は「パチスロ中毒の大学生」になってしまいました。
今回は、学生のうちからパチスロ中毒者となってしまった僕の体験談をご紹介します。
たかがパチスロと思うかもしれませんが、学生がパチスロに魅せられてしまう事の怖さ。
そして、パチスロ依存から抜け出すための、僕なりの方法をご覧頂ければと思います。
パチスロの魅力に憑りつかれたキッカケ
さきほどご紹介した通り、僕のパチスロ初体験は華々しい大勝利から始まりました。
友人に言われるがままにスロットを打ち、何が起きているのかもわかっていない状況の中、自分の5000円分のコインがたった2~3時間ほどでドル箱いっぱいのコインになったのです。
そして、換金所で渡された7万円を受け取った時に「こんなに勝っていたのか!」と驚きました。
その時、ミッツ少年が感じたことは
「人生楽勝じゃん。バイトやめよ~」
でした。控えめに言って糞野郎でしたね。
その体験がビギナーズラックで終われば良いのですが、自分の資金を増やす術として労働(バイト)しか知らなかったミッツ少年にとって、パチスロは夢のような錬金術でした。
労働よりも高時給、ノンストレスなパチスロという働き方。
社会人経験のない18歳の僕には、非常に魅力的に映ったのです。
はたから見たら完全なパチプーですが…当時は、1発7万円の大勝利のせいで、とにかく目が曇っていました。
有言実行でバイトを辞めて、手にした7万円はモノに変わる事も無く、次の軍資金となってスロットにイン!
……わずか数日で、その「あぶく銭」は溶けてしまったのでありました。
1日中パチスロの事ばかり考えてしまうパチスロ脳になった
その後、僕は大学生になっても学校に行く事は無く、日々パチスロ漬けの毎日を送っていくという、パチスロ中毒の大学生あるあるな自堕落生活を過ごします。
負けがこんできても、パチスロを打つペースは落ちるどころか加速していき、そのころのミッツ少年の頭の中は
「今日こそ勝てる」
「ギャンブルでの負債は、ギャンブルで返さないと」
こんなことばかり、考えていました。
大きく負け、少しだけ取り返し、また負ける。
短期で自分の資金が大きく減る事はないものの、ジワジワと自分の手持ち資金は目減りしていきました。
まるで自覚症状がないまま癌に侵され、気づいたときには末期患者となっているかのような状態でした。
ちなみに、最大の負け額は1日で13万円。およそ2ヶ月分のバイト代です。
それでも「次は勝てる」と懲りずにパチスロに挑む…
そうです。僕はすっかり重度のパチスロ依存症になっていたのです。
パチスロのために友人から借金をする
学生のうちからパチスロ依存症となってしまった僕は、まずは自分の食費を極限まで削り、軍資金を作りました。
それでも足りない分は、友人から借金をするというクズっぷり。
更に資金が足りなくなったら、親に「資格取得のために、教材費を買いたいんだ」と嘘をついて、多額の仕送りを要求してパチスロの軍資金を準備しました。
日雇いのバイトなどもしていましたが、いまさら時給800円でお金を貯めようという思考になる訳がなく…
大学2年の頃には、友人からの借金だけで約30万円になってしまいました。
全て、パチスロで作った借金です。パチスロ以外には使わずに借金30万。いかにパチスロにのめり込んでいたか、分かると思います。
でも、パチスロ依存って本当に自覚症状がないんですよ。
もちろん負けているっていう自覚はありましたが、負債がどんだけ膨らんでいるのか自覚が無かったです。
おそらく、当時は借金返済の焦燥感よりも、パチスロを打ちたい欲求が勝り見て見ぬフリをしていたのかもしれませんね。
金が無くなって、ようやく危機感を覚える
友人からの借金や、親への仕送り依頼にも限界があります。
軍資金を調達する方法が手詰まりとなった時、ここでやっとこ事態の重大さに気づき、対策を練らねる方向へ行動するようになったのです。
「あれ? このままじゃもしかしてヤバい?」
と感じたあのころの心境は、今でも覚えています。
借金返済の金や、必要な教材も準備しなくてはいけない。パチスロで全て返したかったけど打ちに行く為の軍資金が無い。
そんなジレンマを抱えながら僕が取った行動は
・労働で金を貯める
・パチスロで絶対に負けない打ち方を調べる
この2つでした。
まずは徹底的にパチスロを絶ち、昼夜ぶっ通しでバイトを入れました。
そして暇を見つけてはネットや情報誌で「パチスロの勉強」に明け暮れます。
当時の僕のバイブルはタウンワークと必勝!パチスロ攻略マガジンでしたね。
パチスロで絶対負けない手法「ハイエナ」
パチスロで絶対に負けない打ち方とは業界用語でいうと「ハイエナ」と呼ばれるものです(業界では勝つための常套手段として知られています)
ここでは具体的な方法は割愛しますが、規定のゲーム数まで遊戯すると強制的にボーナスが成立するという、パチスロならではの「天井」と呼ばれる遊技者救済機能を使ったものです。
要は、他の遊技者が天井近くまで回して止めていった台のみを狙い、低投資でボーナスを得るというものでした。
他人の獲物を横取りするから「ハイエナ」。
あんまりカッコよくない手法ですが、確実に勝てます。
給料が入れば我慢が効かない事も多々ありましたが、労働によってある程度の軍資金を準備することが出来、2つ目の対策案「パチスロで絶対に負けない打ち方」の実践によって、何とか借金を完済。
無事に大学の教材も最低限取り揃え、卒業することが出来ました。
長い長いパチスロ人生の中でも、年間トータル収支をゼロに出来たのはこの一年間だけでしたね。
ただ、この期間のパチスロは、人生で最もつまらない遊戯でした。
なぜパチスロは依存症になりやすいのか?
最後に、なぜパチスロがギャンブルの中で最も依存度が高いのか? という謎について解説します。
僕なりに分析した結果、高い依存度を生み出す要因は主に2つ。
- 射幸心を煽るゲーム的な面白さ
- 適度なリスクとリターン
過度な演出によって遊技者の期待を最大限に煽り、結果大量のメダルが払い出されるというゲーム的な魅力が、高い依存度を成り立たせる要因の一つです。
「お金が増えるかも」という期待以外で、僕がパチスロを好きになった一番の理由がこれで、単純に遊戯していて面白いというのがパチスロにはあります。
パチスロが打ちたい=お金を増やしたいではなく、パチスロが打ちたい=面白いし、儲かるかも…といったニュアンスですかね。
2つ目はパチスロの適度なリスクとリターンについて。
パチスロは数あるギャンブルの中でも、還元率が優秀な部類に入ります。
優秀と言ってもトータルでは負けるようにはなっていますが、時間当たりに得られる出玉がある程度制限されている為、勝っても負けても「1度の遊技で、資金が一気になくなるリスクが小さい」という事があると思います。
これが当時、僕が感じた「自覚症状がないまま、多額の資金が溶けていった」現象の原因です。
まとめ:人様の金でギャンブルはするな
僕がこれらの経験を通して感じたことは、学生がパチスロに手を出すなら、パチスロの怖さを十分理解した上で接して欲しいという事です。
僕のような経験をしたくないのであれば、余剰資金で楽しむか、徹底的に勝てる立ち回りに徹するかのいずれかしかありません。
人様の金でギャンブルするなんて、やっぱり有り得ない事なんです。
個人的な主観の話になりますが、借金返済の年に実践した「徹底的に勝てる立ち回り(ハイエナ)」は、とてもつまらない遊び方です。
ハイエナをすると、我慢や苦労を伴う作業と化してしまい、結果パチスロ大好きな僕ですら楽しくない1年になってしまいました。
お金は取り戻せたけど、貴重な時間をハイエナに食われてしまった…といった感じですね。
詰まる所、やっぱりパチスロは自身が楽しめる範囲内で遊戯することがベストな距離感なのかなぁと感じます。
くれぐれもパチスロで遊ぶ際は、依存症にならない程度に距離を取って遊んで下さいね。
▼ 今回の体験談を書いてくれた方はこちら
・ミッツ
ブログ:Golfers life
ツイッター:@g_life_mittsu