どうも、20歳で借金96万8239円(後に100万)あった「りく」です。
皆さんは、クレジットカードに対してどんなイメージを持っていますか?
ほとんどの人が『便利』と感じていますよね。
財布からわざわざ小銭を出さなくていいし、カードを店員さんに渡せばお会計が終わる。
しかし、クレジットカードは便利である反面『人から金銭感覚を奪う機能』を持っています。
ぼくは、社会人1年目の時にクレジットカードを作成しました。
『これで何不自由なく遊べるぞー!』とはしゃいでいた事を、いまでも覚えています。
しかし、その気持ちは長くは持ちませんでした。
クレジットカードを手に入れた20歳の僕を待っていたのは、給料をギャンブルにつぎ込み、生活費をリボ払いでやり過ごすという、地獄の針の山に自ら登るような日々でした。
今回は、20歳でクレジットカードの借金100万以上背負った男の、地獄の日々と完済までの物語をご紹介します。
カードを限度額の上限いっぱいまで使うハメになった原因
そもそもの始まりは、18歳でギャンブルに出会ってしまったことです。
ギャンブルで借金なんて教科書通りですよね(笑)
パチンコから始まり、物足りなくなり競馬にも手を出しました。どれだけギャンブルにお金を使ったかなんて、わかりません。
しかし、当時は10代。まだ若さもあり、怖いもの知らずだったので『なんとかなる』って気持ちで生きていたのが間違いでした。
日に日に金銭感覚が壊れていった
毎日仕事が終わってはパチンコに行き「3万負けた~」なんて日々を繰り返していれば、金銭感覚なんて、あっという間になくなります。
18歳のぼくなら『1000円』を『たかが1000円』って思ってたでしょう。
そして、どんどん調子に乗っていき、親から150万円を借りて車を一括で購入しました。
返済方法は親に毎月3万円ずつ返していく形でした。
ギャンブル中毒で車も購入…!
賢明な皆さんなら、この時点で危険だと分かるでしょう。けれど、金銭感覚がおかしくなった人というのは危険という文字が辞書に無いのです(笑)
そろそろ返済額を総額ではなく「月いくら」で考えるようになってきた頃合いですね。
ギャンブル以外の支払いはすべてクレカ!魔法のカードに溺れてしまう
生活費、車の維持費…いろんなお金をクレジットカードで払っていました。
カード会社への支払いも銀行引き落としでしたので、自分がどんだけお金を使っているかも気にしていなかったです。
まさに打ち出の小槌。クレジットカードは魔法のカードでした。
…普通に考えれば、明らかおかしいと分かるのですが、すでに金銭感覚がおかしくなっていたので
「利息なんて大した額じゃない(本当は調べてもいない)」
と何も考えていなかった、ぼくがバカでした。
今考えると、カード会社は、ぼくらの利息で経営しているようなもんですよね(笑)
魔法の代償は利息。資本主義が生み出した、貧者を食い殺す悪魔のシステムです。
カード会社から死の電話「借金は96万8239円です」
『もしもし、りく様。今月のお支払いがまだ済んでいません』
この1本の電話で、ハッと目が冷めました。魔法が解けた瞬間です。
ここにきて、ようやく自分がどれだけお金を使ってきたか、理解できました。気づくの遅いですよね(笑)
カード会社に8万円ほど返済しないといけなかったのですが、もちろん銀行口座を見ても残金73円しかなく、返済ができない状態。
返済しなければ、信用情報に記録が残ってしまい、今後5年〜10年はローンが組めなくなってしまいます。
その時は、友達に8万円を借りれて返済は出来たのですが、とりあえず現状を把握するために残りの返済額をカード会社に聞いてみたところ、
『96万8239円です』
金額は、いまでも鮮明に覚えています。
しかし、ぼくは性格が人と少しずれているので『これが生きてる感覚やな』って思ってしまいました。おそらくドMです(笑)
ピンチになると盛り上がる。借金の他に、投資などで100万以上の含み損を抱えると、この現象が起こりやすいです。
ついに返済が滞って【Game Over】
借金96万円から73万円まで、がんばって毎月8万円ほど返済していたのですが、とうとう返済できなくなりました。
というより、返済する気がなくなっていました。
皆さんも知っての通り、クレジットカードは利息がついていきます。
タダで金貸してくれるカードなんて現代にはありません。
ぼくみたいな多額な借金者は、払っても払っても返済額が全然減らないんですよ。
そして、どんどん返済する意志が消えていったのです。
「どうやって返すんや」
「こんなん終わらへんやん…」
「なんか起こってカード会社潰れへんかな?」
ずっとこのような言葉を繰り返していましたね。
節約していたのですが、あろう事か開き直ってまたお金を使うようになり、借金がふたたび100万円にいってしまいました。
借金96万→73万→100万。増えた。
毎日3回、カード会社から催促の電話が来るように。
毎日、カード会社から催促の電話が3回ほどあったのですが、返済の意欲がないと思われたら嫌だったので、電話には出ていました。
しかし、急に悪知恵が働きまして
『昨日財布落としてしまって、自分の口座にお金を入金できないんですよ〜』
ってことを伝えたら2週間待ってもらえました。
もちろん、2週間経ってもお金はありません。親にお金を借りようとしましたが、車を買うときに借りたお金が残っていたので言えません。
そして、約束の2週間が経ち、ぼくはそこでも言いました『車にひかれていま動けない状態なんです』
もうむちゃくちゃです。良い子は真似しないでくださいね(笑)
それほど、ぼくの精神が追い込まれていたのです。
借金を抱えている人の入院率は異常。
まぁ入院って一番突っ込みにくい嘘ですからね。
【奇跡】泥棒のおかげで借金完済
ここまで見てくれている人は『こいつどこまで堕ちていくんだ?』って思ったでしょう。
しかし、ある日突然、転機がやってきたのです。
転機っていったらおかしいかもしれませんが、自分が乗っていた車が盗難にあってしまいました。
もちろんショックでしたが、実は車両保険に入っていたので、車の代金である150万円が保険金としておりました。
はい。そうです。
そのお金でカード会社に一括で支払いをしました。
「もう人に嘘つかなくて済むんだ…」
「車盗ってくれた人ありがとう!」
「やっと当たり前のような暮らしができる…」
車を盗難されたのに『ありがとう』って言葉が出るほど嬉しかったのです。
車を盗まれたのに喜ぶ被害者。世にも奇妙な物語でしょうか。
ともあれ、100万円の借金返済まで2年ほどかかりましたが、壮絶な2年間でした。もう魔法のカードはこりごりですね(笑)
怖いのはクレカではなく「お金の使い方」
この記事を読むと、魔法のカード…もといクレジットカードが怖いように感じますが、ぼくが感じてほしいのは『お金』の怖さです。
クレジットカードは正しい使い方をすれば、ぼくみたいにならないでしょう。しかし、お金の正しい使い方は難しいです。
人によって欲しいものが違いますし、買うものも違ってきます。ぼくらは買う側ですから商品の原価なんてわかりません。
じゃあどうすればいい? ってなりますが、ぼくが言いたいのは【自分がそれを買うのに相応しい存在なのか】考えようって事です。
例えばですが、イチロー選手がサッカーのユニフォームを買ってたら、必要ないと思いますよね。ぼくは、そういう事をしてたのです。
自分が本当に必要な物だけにお金を使えば、借金なんてしません。
お金にマインドコントロールをされてはいけませんよ。
借金100万生活を卒業して学んだこと
今回、ぼくが皆さんにお伝えしたい7つの学びはこちらです。
- カードを使いまくった原因【ギャンブル】
- 金銭感覚の崩壊が始まったら赤信号
- ギャンブル以外の支払いは全てクレジットカード
- カード会社から催促の電話ラッシュ
- 返す気が無くなってくる
- 催促に対して「入院中」など嘘をつくようになる
- まさかの車窃盗からの保険金で返済
最後はあくまで、ラッキーなケースです。
ぼくみたいな人もいれば、若くても、ちゃんとしてる人もいます。
これは皆に言えることなのですが、生きていく上で、お金のことはずっと考えていかなければいけません。
「人生はお金ではない」という、かっこいい言葉がありますが、お金はすごく大事です。
特に【お金の使い方】を知らないと、このようなミスを犯してしまいますよ。
お金の怖さを知った人だけしかわかりませんが…1%でも伝われば幸いです。
ぼくは自業自得でしたが、皆さんは、ぼくみたいな人生を歩まないようにしましょう!
泥棒に、圧倒的感謝…!(違うか)
▼ 今回の体験談を書いてくれた方はこちら
りく@ブロガー
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